第144回定例研究会 プログラム 
         「新エネルギー基本計画と水素社会への潮流
          2014年6月13日(金) タワーホール船堀小ホール

15:00-15:50
  
 「新たなエネルギー基本計画に基づく水素社会実現に向けた取組の加速」
    経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部
    新産業・社会システム推進室/燃料電池推進室/制度審議室 
    室長補佐(総括)日原正視 氏 

これまで将来の可能性として語られるにすぎなかった水素社会が、2009年に家庭用燃料電池が市場投入され、2015年に燃料電池自動車が市場投入される予定であるなど、世界に先駆けて現実化しつつある。水素エネルギーの利活用は、エネルギー供給源の多様化や環境負荷の低減等に資するものであり、本年4月に策定された新たなエネルギー基本計画において、将来の二次エネルギーでは、電気、熱に加え、水素が中心的役割を担うことへの期待が明記された。本講演では、新たなエネルギー基本計画に基づく水素社会実現に向けた取組の加速について紹介する。


15:50-16:40
    「水素社会実現に向けたNEDOの取り組み」
    独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 
    新エネルギー部 燃料電池・水素グループ 主任研究員 大平英二氏

水素エネルギーは、水や様々な一次エネルギー源から製造可能、利用段階で温暖化ガス排出ゼロといった優れた特徴を有していることから、将来の二次エネルギーとして期待される。この水素エネルギーを最大限利用する「水素社会」の実現に向けたNEDOの取り組みの現状、今後の方向性について紹介する。

(16:40 -16:50 休憩)


16:50-17:30 
   「エネルギーキャリアによるCO2フリーエネルギー導入の可能性」
    独立行政法人産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門
    総括研究主幹 嘉藤徹氏 

CO2フリーエネルギー導入に向けて再生可能エネルギーを 利用した低コスト水素製造技術、エネルギーキャリア技術の意義、開発動向、再生可能エネルギーの現状などを整理する。また、再生可能エネルギー等が豊富に存在する南オーストラリアなどの地域において現地の再生可能エネルギーや化石燃料と炭酸ガス貯留を利用した時に期待できる水素製造量、水素製造コストを概算したのでその結果を報告する