第146回定例研究会 プログラム

                       2014年2月2日(月) 
                        東京大学 工学部 武田先端知 大ホール

テーマ「水素貯蔵材料の最新動向」

13:30~14:20

 「多種多様な水素貯蔵材料の研究開発はこれからどこへ向かうのか」
  日本大学 理工学部 教授 西宮伸幸 氏 


エネルギーキャリアとしての水素貯蔵材料には多種多様のものがあるが、燃料電池自動車が市場投入された現時点で、水素タンクとして車載されるには至らなかった。解決すべき実用上の問題点を、おのおのの水素貯蔵材料ごとに整理し、将来の実用化に向けて何をどうすればよいのか、その研究開発指針について考察する。燃料電池自動車以外の応用分野、エネルギー以外の応用分野などについても事例を紹介する。

14:20~15:10
 「高圧合成法による新規水素貯蔵材料の探索」
  東北大学 大学院工学研究科 准教授 亀川厚則氏(JSTさきがけ)

新しい水素貯蔵材料の為の材料合成法として、我々は高圧合成法を用いた探索を行っている。数万気圧の高圧下で起きる原子半径の収縮、融点の上昇など物理的、化学的現象を積極的に利用することで、常圧下では合成されなかった化合物や合金を多数発見することができた。本講演では、高圧法による新しい材料設計について議論し、新規に高圧合成されたMg系やLi系などの水素吸蔵合金や水素化物の例を紹介する。

(休憩15分)
 

15:25~16:15
 「水素ダイアグラムを用いた水素貯蔵材料開発の新展開 」
  東北大学 金属材料研究所 講師 松尾元彰 氏 

水素化物中の水素は、近接する原子の種類や配位・距離によって多様な存在状態を示す。私たちのグループでは、水素貯蔵材料の新たな設計指針として「水素ダイアグラム」を提案し、「水素の存在状態間の遷移」を利用した材料開発に取り組んでいる。例えば、マンガンを含む金属間化合物に印加する水素圧力を適切に制御することで、水素の存在状態を中性原子に近い状態から共有結 合状態に変化させ、水素貯蔵量を増大させることができる。本講演では、その他に元素戦略上重要な鉄系材料で得られた成果など について紹介する。


16:15~17:05 
 「サステイナブルモビリティの実現に向けた新型燃料電池車MIRAIの紹介」
   トヨタ自動車株式会社 技術統括部 主査(担当部長) 広瀬雄彦氏 

燃料電池車は究極の環境車として永年研究が進められて来ましたが。いよいよ実用に入りました。2014年12月から燃料電池車MIRAIが発売されました。MIRAIに搭載された技術を紹介すると共にトヨタのサステイナブル社会に向けた技術の方向性を紹介します。


※講演時間は質疑応答の時間を含みます。